正史三国志を読む

正史三国志を読んだ感想やメモなど

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

陶謙配下の曹宏と曹豹(後漢末の避諱のつづき)

前回、後漢末の避諱について言及した。そちらに簡単に追記もしたのだが、補足事項がある。 前回のあと、色々なトピックについて考えつつも形にならず、小ネタでも書こうかと、應劭(応劭)のことなど調べようとして避諱関連の見落としに気づいた。 張昭伝の…

戲志才のこと、後漢末の「避諱」のこと

曹操軍団初期の謀臣・戲志才(戯志才)。三国志に残る記述は3か所に過ぎない。荀彧伝本文、荀彧伝注の「荀彧別伝」、郭嘉伝本文である。 荀彧伝本文:天子拜太祖大將軍,進彧為漢侍中,守尚書令。常居中持重,太祖雖征伐在外,軍國事皆與彧籌焉。太祖問彧:…

董承と萇奴が曹洪軍を阻んだ、とは?

195年、呂布を破り兗州を平定した曹操は年末に豫州の陳国へと転進。袁術が置いた陳相の袁嗣を降伏させた(196年1月)。 195年の時点で陳王国は滅んでいた(197年ではなく)、というのが前回の記事での推測である。 このあとの曹操の動向である。 三国志魏書武…