2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
前回、196年頃の陳珪について考えた。それに引き続いて、翌年の徐州の情勢を整理しておく。自分の分かっていること、分かっていないことの整理である。 武帝紀はこのあたりの情報が少ないため、通鑑をもとに見ていく。通鑑での時系列(記載順)は下記である。…
三国志を読んでいて、さっぱり分からない記述にはよく出会う。その場合はそれをノイズとしていったん無視してしまうか、あるいは誤謬の混入を疑い考察するか。私にとって、「袁術が陳珪の子を人質にした」という記述も、またそのうちのひとつであった。 それ…
後漢書には應奉伝がある。應奉は汝南南頓の人で、150年代~160年代に武陵蠻に反乱の平定に功績があった。党錮の禁が起こると(166年)引退し、著作活動に専念した。 應奉の子が應劭である。應奉伝に続いて應劭の事績が記述されているが、記述量は父親よりも…